好きなんだからしょうがない

ジャニーズの話をするブログ

一歩踏み出すファンレター

「すきです」

彼にこの言葉を伝える手段は、これしかなかった。

 

ファンレターを書くようになった。きっかけは舞台の現場には必ずといっていいほど置いてある「ファンレターボックス」。ここ数ヶ月、舞台の現場ばかり行っていたこともあり、よく見かけていた、が素通りしていた。たまたま目に入ったファンレターボックス。⚪︎⚪︎さん(事務所の人)はお手紙しか受け付けません、のやつ。同じく出演している俳優さんのボックスは大きいのに、手紙しか入らないようになっている、小さい箱のやつ。今まで気にも留めなかったそれに、手紙がたくさん入っているのが目に入ったのだ。あれ、みんな思っていたよりも書いてくるんだな~と思った。なんとなく、もっと少ないと思っていた。

 

好きな人に手紙を書く。単純なことのようで、ものすごく重みのあることだと思う。だってファンレターってラブレターだから。「好きな人に好きだと伝える手紙」。いわば告白しているようなもの。そんな気持ちの詰まった手紙たちがここに入れられて、本人の元に届く。いいなあ。私も書いてみたい、私の気持ちを届けたい、と思った。でも、いざとなると書けなかった。なんて書けばいいんだろう?なんだか考えているうちにとっても恥ずかしくなってしまう…。ファンレターが、自分のエゴの詰め合わせになってしまいそうで怖かった。

 でも、一度書きたいと思ってしまったら、彼に伝えたいことがたくさん溢れてきた。前に観た舞台の感想、雑誌で言っていたこと、近況、あとは何より「すき」だってこと。現場だって毎回あるわけではないし、事務所に送ったらいつ彼の元に届くかわからない。あのボックスに手紙を入れるだけで、私は彼のファンであることを伝えられる!舞台をやっている今が一歩踏み出すチャンス!そう思い、彼のイメージカラーの封筒を買いロフトへ走った。書くにあたって、ファンレターを書いている人のブログもいろいろ読んだ。考え方がガラッと変わった。簡単でいいんだ。すきって気持ちを紙に乗せるだけ。書くことに悩む必要はなかった。今の気持ちを素直に書けばいいのだ。ファンレターは決して重苦しいものではない。「すき」を簡単に伝えられる手段だった。

だって手紙が届きさえすれば、あなたのことを応援している人がいますよ、と伝わる。そう、読まれなくても、手元に手紙が来たならそれはファンの子からだから、それだけで伝わる。もちろん、読んでほしいし、あわよくば返事がほしい。読んだよって報告してほしい。一生懸命文章を考えて、丁寧に一文字ずつ思いを込めて書いたもの。どう書くのが正しいんだろうって調べたり、読みにくくないかなって書き直したり。ちょっと封筒をキラキラさせたり、舞台のモチーフを書いたてみたり。ちゃんと伝わるかな、伝わるといいな。勇気を出して手紙をボックスに入れるまで、ドキドキしっぱなし。それなのに、彼らから返事は来ない。せめて読んだよ!くらいほしいなって思ってしまう。既読機能がこんなに羨ましく感じることもないだろう。(返信用封筒をつければ来るかも、という意見もあるが、私はつけない。あくまでも返事が来ることが目的ではないからだ。これは下心丸出しのくせに隠したいという、私のわがまま。自担と目が合いたいけど、自担の視界に入りたくない、みたいな…)

ファンクラブに入る、CDやDVDを買う、ジャニショで写真を買う、いろんな手段、方法で「すき」は伝えられる。けど、簡単にファンがいること、「すき」を伝えられるのはファンレターが手っ取り早いのではないかと思う。手紙は便箋さえ買ってしまえばわかりやすく彼の元へ行ってくれる。もちろんお金を出すことも大切だけど、こういう小さなことでも気持ちはきっと伝わる。それも自分の言葉で。懸念していたエゴになってしまうが、書くことで自分の気持ちも満たされる。言いたいのに言えない、なんてもどかしさがなくなる。

 

一度筆を執ってしまえば、あとはなんてことない。自分の今の気持ちを書くだけだ。中身はだいたい「今日の舞台を楽しみしていました。頑張ってください。応援しています。」という感じ(例えは簡潔すぎるけど一応2枚程度書いている)。伝えたいことはたくさんあるけれど、一番伝わってほしいのは「すき」という気持ちだ。なので必ず最後に「あなたのことがすきです」と入れることにしている。

 

君が好き!好きです!好きなんだ!(NEWS/恋祭り)

そんな気持ちを込めながら書いていく。

あなたのことを応援している人がここにいることが伝わりますように、そう思いながら。伝わっているといいな。